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ヨーロッパやアメリカを中心に、世界各地で、スピリチャルティーチャーとして活躍しているマーク・ハーツホーン氏。ハーツホーン氏は、リーディングにおいて、安易に結果のみを言い放ってしまうよりも、今後の人生を創る上で、知る必要があるメッセージを伝え、未来のためのガイディングを行うことこそが、結果的には、相談者のスピリチュアル的成長を促すのだと言います。イギリス在住のハーツホーン氏に、スピリチャリズムへ入っていく原体験や、リーディング手法、未来への考え方等について、メールでインタビューを行いました。

取材・文=菅原龍
写真=
Light on Life提供


幼少からの不思議な体験

──まず、ミディアムとはどういったものなのでしょうか?

マーク・ハーツホーン ミディアムとは、スピリットからのメッセージや情報を感知する能力を持つ人のことを言います。ミディアムは、その敏感な感受性を行使して、スピリットワールドから伝えられるイメージ、感情や想いなどを受け取ることができます。

──幼少の頃からミディアムシップの能力があったそうですが、それはどんなきっかけで気が付いたのですか?

マーク・ハーツホーン 私が初めてスピリットの存在を見たり、感じたりしたのは、幼い頃、家族で住んでいた家での出来事が始まりでした。部屋にいると、スピリットの存在がぼんやりと見えたり、壁に飾ってあった絵や飾りなどが動くのを目にしたり、そういう現象が起きるたびに、エネルギー的に疲れ果ててしまうということを繰り返していました。後でわかったことですが、それは、その家にいたスピリットが私のエネルギーを使って、物質移動を行っていたことが原因だったようです。その家は、実に奇妙なところで、以後、ミディアムとして仕事をするようになってからも、このような不思議な体験をしたことはありません。振り返ってみると、当時、その家で起きていたことが、私のような人間のサイキック性を媒介に表現されていたのかもしれません。この体験も、以降、私がスピリットや高次の世界の仕事をするうえで、起こるべくして起こったことだったと、今になれば思います。

どうしても、その不思議な現象を止めることができなかったので、結局、私達はその家を出て、ウェールズ地方にある、古いコテージへと引っ越しました。そこは以前、鍛冶場があったところで、コテージの隣には、ちょっとした納屋があり、その昔には、そこで鍛冶屋が馬の蹄につける製具などを作っていたそうです。そこでもよく、存在していないはずの鍛冶屋の男性の姿を見たり、存在を感じたりしていたものです。そして、そのときはじめて、最初の家で起こったことが特別なのではなく、亡くなった人を見たり、魂を感じたりすることはありえることなのだと気づきました。

──幼少から不思議な体験などありましたか?

マーク・ハーツホーン 不思議な経験は、前述したとおりです。付け加えることがあるとすれば、私は、小さい頃、非常に怖がりな子供でした。こうした不思議な体験のせいでというよりは、虐待的な養父のもとで育てられたため、いつもビクビクしていたのです。

確か14歳ぐらいのときだったと思いますが、その頃からスピリットガイドからのメッセージを少しずつ受け取れるようになり、スピリットたちが見守ってくれているのだから、安心していいのだと知りました。メッセージは、当時の私にとって、非常になぐさめになり、心を穏やかにさせてくれるものでした。

もう1つ不思議な経験があります。それは、先ほどの1つめの家でのことですが、状況を改善すべく、ミディアムに助けを求め、家に来てもらったところ、この現象は私を通して起きているということで、チャクラを閉じるという治療を行ってくれたことがありました。
ところが、その治療後、体中のあちこちに、丸い、有刺鉄線でできたような跡が出てきたのです。そして、その跡ができたところというのが、体のチャクラを表す部分でした。その跡は次第に消えていきましたが、とても不思議な経験だったのを覚えています。

──存在していないはずの鍛冶屋の男性の姿を見たり、存在を感じたりとのことですが、スピリットとはどういったものなのでしょうか?たとえば映画「シックスセンス」のように、亡くなった鍛冶屋の男性が、自分は亡くなっていることに気づかずに、アストラル体を持ったスピリットとして、そこに実際に存在していると捉えるのが、物理現象としては正確なのでしょうか?

マーク・ハーツホーン このケースに関して言えば、鍛冶屋の男性は、自分が亡くなって、霊魂(スピリット)となったということに気付いていなかったため、向こう側の世界に行けないままになっていたのではないかと思われます。このように、自分は亡くなったという意識や、死後の世界に対する理解が充分でないと、肉体を持っていたときの生活にとらわれすぎてしまうことがあります。もちろん、魂が肉体を離れた後は、霊界へとスムーズに移行していくケースがほとんどですが、様々な事情により、魂が肉体を離れた後も、こちら側の世界に居残り続けてしまう場合もあるようです。

高次の存在とのコンタクト

──次元が違う方からのメッセージを受け取るということですが、それはどういったふうに伝わってくるのですか?また、次元が違う方というのは、ハイヤーセルフのことですか?

マーク・ハーツホーン 私が言う”高次”とは、スピリットワールドや、天界のことで、高次とは、簡単にいえば、我々がいるこの地上よりも上の領域を指します。ハイアーセルフとは、ちょっと意味合いが異なります。

高次からの情報やメッセージは、“感情”や“想い”を通して伝わってきます。どうやって、その情報の源になっているものに繋がれるかというと、私自身のスピリットガイドを通じてだったり、ご相談者の亡くなったご家族を通してだったり、または、アセンデッドマスターやスピリチュアルティーチャーだったり、状況により様々です。いずれにしろ、共通することは、メッセージの元となる”想い”というものが私を通して流れてきて、それを言葉にすることです。時には、画像や映像や感情が、その想いとともに伝わってくるときもありますが、そのときも、それら全ての情報を受け手(相談者)が理解できる形(=言葉)で言い換えて、お伝えするといった感じです。

マーク・ハーツホーンさん

──「”想い”というものが伝わる」ということですが、それはどのように感じられるものなのですか?ただただ直感的にそう感じられるような種類のものなのか、あるいは、脳内のスクリーンに映像が映し出されるようなイメージなのか。高次からの情報やメッセージを、自分自身の“想い”や“感情”と混同したりせず、明確に区別して捉えることができるものなのでしょうか?

マーク・ハーツホーン 自分が受信する想いや感情、イメージといったものが、スピリットワールドから来ているもので、自分自身のマインドから来るものとは別個のものなのだと認識できるまで、相当の時間とトレーニングが必要でした。高次から情報が伝わってくるときは、まるでそれが自分自身の想いや感情であるかのように、頭の中に流れてきますので、初めは、それが、自分自身が感じているものなのか、高次からのものなのか、判断が難しく戸惑うこともありました。明確に識別できるようにするには、研究を重ね、ミディアムシップの能力を伸ばすことに精進するしかありませんし、私の場合もそうしたからこそ、区別がつけられるようになったと思っています。“自分自身のマインドから来ているもの、感じているものは何か”を認識することによって、逆に、“自分自身から来ていないもの(高次からの情報やメッセージ)”がはっきりとわかります。しかし、もちろん、どのようなケースでも混同が生じる可能性も免れませんので、ミディアムシップでお伝えされることは、常に参考意見として留められるべきと思っています。

そういった想いや感情がどのように感じられるものなのかというご質問ですが、これはどんな情報を得ているかにより様々です。例えば、心臓病でお亡くなりになったご家族からのメッセージが伝えられる時は、自分の胸にも心臓病と似たような感覚を感じますし、また、ある方の感情や個人的な特徴に関する情報やメッセージが伝えられる際は、それらがまとめられたものを大まかに感知するといった感じです。「この仕事をしていると、世の中の病気全てが経験できる」とはよく言う冗談ですが、霊媒の状態をよく言い得ているのではないかと思います。

スピリットワールドからの情報を受け取る力について

──リーディングの前に、名前と性別と生年月日を確認されますが、リーディングにどのように使用するのでしょうか? たとえば、名前や生年月日は、カバラ数秘術や占星術を利用してリーディングの材料にする等。

マーク・ハーツホーン リーディングに、カバラ数秘術や占星術は使用しません。そういう類のものは、私には科学的すぎるところがあり、正直なところ、私には非常に難解な分野でもあります。
生年月日は、あくまでご相談者様の年齢確認のためお聞きしています。子供や未成年の方にリーディングを行うのは、無責任のようにも思いますし、また、ご相談者様があまりにお若いと、リーディングが言わんとしていることを充分に理解できない場合もあります。また、年齢を前もって聞いておくことで、ご相談者様が人生のどの段階にあるのか、頭の中でイメージが湧きやすくなり、リーディングに役立つこともあります。

──リーディングは一種のクリヤボヤントのような能力を使用すると思っていますが、そのような透視能力は、私のような一般人でも身につけられるものなのでしょうか?身につけられるものだとすると、それはどのようにして獲得できるのでしょうか?

マーク・ハーツホーン 私は、スピリットワールドからの情報を受け取る力というものは、本来、誰にでも備わっているものだと思っています。これを説明するうえで、いつも例えにしているのが、ピアノです。ピアノは誰もがひくことができる楽器ですね。指を1本ずつ使って、簡単なメロディーならなんとか弾ける初心者もいれば、中には、10本の指をうまく使って、楽譜を読みながらすらすらと弾ける熟練したピアニストもいます。

クリヤボヤントの能力もこれと同じです。良い先生がいて、練習を続ければ、誰もがスピリットワールドと交信したり、メッセージを受け取ることができるようになると思います。
どのようにしてそういった能力を獲得するかというご質問ですが、やはり、信頼できる先生をみつけて、ワークショップに参加したりすることが良いのではないでしょうか。そういった場では、クリヤボヤントの基本を学んだり、実際にメッセージを受け取る練習といったような実践的なことも学べるのではないかと思います。

スピリチュアリズムに出会ってからの変化

──スピリチャルリーディングをしてきて、今まで自分自身で感じること、スピリチュアル的に変化してきた事などあったら教えて下さい。

マーク・ハーツホーン 私の人生そのものが、スピリチュアリズムにより一変しました。はじめにも申し上げたように、私の子供時代はあまり幸福と言えるものではなかったため、18歳の頃には完全に自信や自尊心を喪失し、ふさぎこんでばかりの毎日でした。「教会に行きなさい」とスピリットが告げる声を、頭の中で幾度となく聞いてはいたものの、クリスチャンや宗教には全く興味がなかったので、聞こえないふりをしていました。そういう時期がしばらく続いたのですが、そのうち、スピリチュアリストが多く集うスピリチュアリスト教会の存在を知り、妹と一緒に行ってみたのです。席につき、壁に掲げられていたスピリチュアリズムの「7つの哲理」を目にしたら、心から納得し、やっと、自分の故郷と呼べる場所に帰ってきたような気がしました。

それから、教会で催されていたスピリチュアル関連のワークショップ等に参加するようになり、教会の長として教会をひっぱっていく役まで引き継ぎ、次第に、私の中に自信や自尊心というものが生まれていくようになりました。一度は悲嘆に暮れ、死ぬことさえ考えていた人間でしたが、スピリチュアリズムに出会い、魂は輪廻転生を繰り返すのだということを確信し、自らの命を絶つことは何の役にも立たないと、生きることを決意したのです。命を絶ったとしても、スピリット(魂)はなくなることはなく、存在し続けるわけですからね。

ミディアムとなって、年月を重ねるにつれ、“なぜ我々がこの世に生まれてきたのか”、そして、“いかに素晴らしい学びの機会を与えられているのか”、より深く理解できてきたように思います。そういった理解や信条、精神哲学といったものが、今の私を作っていると思いますし、それを教えてくれたスピリチュアリズムには感謝しています。

──これからやっていきたいと思っていることは何ですか?

マーク・ハーツホーン この仕事を通じて、人々の中にある愛や自信、可能性などを引き出し、元気づけるお手伝いができることに喜びを感じています。自分を愛さないばかりか、自分のことを悪く言ったり、ひどく扱っている人たちを、仕事を通して世界中でたくさん目にしてきて、そのたびに、やるせなく悲しい想いをしてきました。今後も、これまでと同様、ワークショップやクラス等で、私の人生を素晴らしい方向に変えてくれた、そして、同様に多くの人達の人生を変えてくれるであろうスピリチュアルな哲学を教え続けていきたいと思っています。

未来は初めから100%決まっているものではない

──カルマの法則という宇宙の大原則についての質問です。たとえば英国や日本のような資本主義の競争社会の中で、一切のカルマを生起させないで生きていくことは、出家でもしない限り難しいことだと思います。忙しい日々を過ごす私のような一般人にとって、カルマを生起させないようなマインドを保ち続けるためには、どうすればよいのでしょうか?

マーク・ハーツホーン おっしゃるように、一切のカルマを生起させないで生きていくということは難しいと思います。実際、不可能と言っても良いのではないでしょうか。

カルマというと、一般的には、何か不吉で悪いことのように捉えられているようですが、私が理解している概念を正確に言うと、「自分で蒔いた種は自分で刈り取る」に要約されるかと思います。ネガティブなことをすれば、それが自分に返ってくる。ポジティブなことをすれば、それも自分に返ってくるという、とてもシンプルなものです。宇宙や神などから、自分の行いに対し、罰を与えられることはありません。私たちにはただ宇宙の摂理があるだけで、私達が日々何を思い、何に意識を向け、どんなエネルギーを放っているかが、人生を作っているというだけのことです。カルマは避けられないものかもしれませんが、どんなカルマを作るのかは、私たち次第で、選ぶことができるということです。行動の裏に隠された意識こそが、カルマを引きよせるエネルギーであることがほとんどだからです。

──最後に、伝えたいメッセージはありますか?

マーク・ハーツホーン 我々自身の中に大いなる宇宙が宿っています。我々ひとりひとりが、人間であると同時に、とてもパワフルでスピリチュアルな存在であり、ただあてもなく人生を漂っている無力な魂ではないということ。私達ひとりひとりに、自分が望むように人生を変え、思い通りに人生を創造していく力が備わっているのだということ。そして、宇宙には、天界には、審判というものも存在しなければ、神や高次元から与えられる罰というのもなく、あるのはただ私たち自身から生まれ来る、私たち自身が創っているものだけなのだということ、ぜひ皆さんにも気づいてもらいたいし、心に留めていってほしいです。



最後に、マーク・ハーツホーンさんに、菅原の『過去世』と、『魂の目的』、『生まれてきた意味』について、ミニリーディングをお願いしました。一点の疑念の余地のない、極めて筋が通った真摯なリーディングであり、マーク・ハーツホーンさんが本物であることを確信させてくれました。特に、私の冒険好きな面から入って、その冒険好きな面を、自らの内面を解放し、真の自由を経験する新しい生き方に活かすということ、そして新しい生き方を探検したいアドベンチャーと考えてみてはどうか?という提案には、心底驚きました。このような前向きで機智に富んだガイドができる方は稀だと思います。

*こころつむぎ*としてもマーク・ハーツホーンさんのリーディングを受けていただける人が、どんどん増えていかれますよう、こころより応援させていただく所存です。マーク・ハーツホーンさん、どうもありがとうございました。

※今回いただいたリーディングは、通常のフルリーディングとは異なり、短めになっています。



<叡智のカードリーディング

※「叡智のカード」とは、ミディアムによって特別に選ばれた1枚であり、そこには、あなたの人生や、人生の出来事に関するメッセージ、考えてほしいことが示されています。


あなたのカード:好機、チャンス

このカードが示すメッセージは、「あなたにもたらされる新たなチャンス、新たな機会を受け取ってください」ということです。”今こそチャンス”、とあなたが直感で感じるときこそ、新たな行動を起こすときが来たのだということを、あなたご自身がよくわかっています。頭であれこれ考えるのではなく、もっと素直に、心や本能が感じることに従ってみてください。あなたの直感は、あなたの魂へ通じる道でもあります。直感に従うことで、訪れる新たなチャンスが、あなたにとって正しいものであることが確信できるでしょう。

物事は、今、変わり始めてきています。このカードが示すメッセージも、今後12ヶ月間のあなたに深く関わっていることでしょう。



<スピリチュアル・リーディング>

さて、ここからはいよいよ、スピリチュアル・リーディングです。過去生と、今生生まれてきた意味・使命について、ご質問をいただきましたので、できる限り、お答えできるよう努めます。

過去世とひとくちに言っても、我々はいくつもの過去世を生きてきていますので、今世にあまり影響をもたらしていないものは省き、今世のあなたに、特に深く影響をもたらしているものについて視ていきたいと思います。その過去世がどのようなものであったかをお伝えすることで、そのときの過去世から、今世に引き継がれた、一貫した共通性や傾向、テーマをお感じいただければ嬉しく思います。

まずは、あなたの過去世にも深く関わる「今世でのあなたの魂の目的」について、視ていきたいと思います。

あなたの魂は、今世、何を学び、経験するためにこの世に生まれてきたのか ― スピリットガイドに尋ねてみますと、「自由」そして「バランス」といったものを学ぶために転生してきた様子が現れました。他にも、魂が学ぼうとしている課題はあるのですが、この2つが、特にあなたの現在の人生と深く結びついているようですし、この2つこそ、あなたの魂が、今のあなた自身を導いているものだと思われます。

これまでの人生において、何者にもとらわれることなく、あなたがしたいことをする自由の必要性を感じ、他者によって課されたルールや制限に従うのを困難に感じていた ― そういうことが、何度もあった様子が霊視でうかがえます。何かに制限されることを好まず、自分が望むように人生を生きたい、自分の人生を生きるうえで自由でありたい、と思っているようです。

誰かが、何かが、その自由でありたいと思う気持ちを侵害しようとするものなら、すぐにでも何とかしなければと思うのではないでしょうか。それだけ、あなたにとって、自由とは、今世で体験し、保持しなければいけない、とても大切なもののように思います。

あなたの今世での魂の目的の1つが、自由について、学び、経験し、理解し、自由というテーマに沿って生きようとしているのだと考えてみると、”自由である”ということが、いかに、これまでの人生体験の主軸になっていたか、みえてくると思います。

子供時代にさかのぼってみますと、誰かに言われたとおり、何かをするということがあなたにとっては容易ではなく、学校生活や勉学においても、自分が考えることと、単に皆が受け入れ、従ってしまっていることとの間で、葛藤を感じていたことがうかがえます。

大人になってからも、こうしろ、ああしろと言われることに抵抗感を感じ、束縛されるような状況に身を置く事を、意識的にも無意識的にも、遠ざけていたようにも思います。これは、感情的、心理的に束縛されることのみならず、あなたの人生における多くの事柄に対し、言えると思います。

例えば、人間関係において、他者が自分と深く関わりはじめると、急に居心地悪く感じたりすることがあったのではないでしょうか。仕事面でも、誰かに命令されるがままという状況よりは、自分のやり方で仕事をすすめていけるよう、自営を好む傾向があるかもしれません。今世での状況をふりかえってみればみるほど、あなたにとって、「自由」というテーマがいかに重大なものであったか、そして、今もなお、あなたの人生に影響を与え続けている、ということがおわかりになるかと思います。

上記のように、今世のあなたにとって重要なテーマである「自由」ということは、あなたの人生の様々な面において見ることができますし、自然とこれが、ライフスタイルや行動を決定付ける主要要因となってきました。しかしながら、あなたの魂が、今世において真に望んでいたのは、こういった“かりそめ”の自由ではなく、「真の自由」を体験するということなのだということを、ここではお伝えしなければなりません。

あなたは、これまで幻想の中での自由というものを経験することはしてはきました。すなわち、他者と深く関わるよりは、1人でいることを好み、仕事面においては、すでに独立なさっているということもあるかもしれません。自主独立を良しとし、誰かに頼りきりになることを望まない生き方です。これら全ては、一見して自由にみえますが、正直に申し上げると、このような生き方は、あまりあなたを幸福にさせてはいないのを感じます。

あなたの魂が今世で真に望む自由とは、”あなた自身から生み出される(感じる)自由”なのです。
他者や世の中から距離を置き、分離することで味わう自由ではなく、自分自身の中に見出す自由のことです。あなたの魂は、あなたが、恐れや自己を疑う気持ちを手放し、あなたが真に自由になれるよう、さまざまな機会をもって手助けしています。それに応じようとしさえすれば、あなたは、今ご自身が考える自由とは全く違った状態の、完全なる自由を得ることができると思います。これまでの、ご自分のしたいことをするという自由の代わりに、他者との親密な関係性をもっと自由に心地良く楽しめるようになったり、仕事面においても、自分自身が居心地よくあるために働ける環境を手にしていけることでしょう。他者に対しても、もっと気楽に助けを求めることができるようになり、自分の感情や思考について、以前よりずっと正直に表現していけるようになると思います。ここで鍵となってくる大きな要素は、先にも述べたように、恐れ、そして、自己を疑ったり、否定しようとする気持ちから自由になること 。この2つの側面を解放することで、これまで経験してきたかりそめの自由ではない、真の自由を味わえるようになると思います。

私は、我々の魂は、この世に生まれてくるとき、今世で学ぶ主要なテーマ(課題)を計画して生まれてきていると思っていますが、それが真実だとしたら、その学びを経験するにふさわしいレッスンが与えられることは、とても理にかなっていることだと思います。

あなたの魂もまた、一貫して自由ということを語っています。今世の初めの頃、魂は、自由がほとんどないという生活とはどういうものかを経験する計画をたてていて、この部分の学びは、すでに終わりました。2つめの、自由について学ぶ段階は、先ほど述べた”かりそめの自由”を体験すること、そしてこの部分の学びも、完了したように思います。実際、この部分の学びは、今年の5月あたりに終了したように思われます。今年の5月頃から、何かしらの変化や、人生について、何か満たされない気持ちを感じ始め、それがご自身に何らかの影響を与えたということがあったかもしれません。

3つめの、自由を学ぶ段階は、まさに今はじまりつつあり、これからが、真の自由について、経験しはじめるところです。これが、先ほども申し上げたような、ご自身が内から感じられる自由のことです。感情的にもオープンになり、ご自身をうまく表現できるような自由です。自分自身で制限をかけていた思考、心情から解き放たれ、自分に対する自信が増す― つまりはあなた自身でいられるという自由を感じるときがきたのです。こういった自由こそ、真の自由であり、永続性に富む本来の自由です。

あなたは、目の前にある選択として、この3つめの学びの段階を選ぶのか、それとも、今おかれている状況にいつづけるのか、どちらを選ぶのか、ということです。ごく自然に、魂が計画してきたことにさえ従えば、これまでよりもっとご自身に対し、幸福感を感じ、満たされ、これまでとは大きく異なった、もしかしたら、これまでよりはるかに実り大きい人生を体験することになるのではないかと思います。

なぜ、あなたは生まれてきたのか ― 。あなたの魂は、今世で上記申し上げたことを学ぶことを計画し、人生をより楽しめるものにしようとしていると同時に、そうすることで、過去世から持ち越された学びをも、学び終えようとしているのを感じます。あなたの過去世について触れる前に、ここでもう1つ、あなたの魂が計画してきた、大切なことについて説明させてください。それが、先にお伝えした2項目目の「バランス」です。このバランスも、真の自由を得るうえでの重要な鍵となってきます。このリーディングでお伝えした数々のことについて、バランスを見つけることができれば、真の自由に向かっている、第3段階の魂の学びへも、スムーズに移行することができると思います。バランスとは、例えば、“自立”と“依存”のバランスを保つというようなことです。このバランスをうまくとることで、あなたは、自分自身で、自分のニーズを満たすことができる一方で、必要なときには、他者に手を伸ばし、助けを求め、それを受け入れるという、健全な状況が可能になってきます。このバランスをとるということを、“恐れ”という感情にあてはめてみれば、恐れや不安に自分のしたいことを一方的に邪魔させるのではなく、それをいったん脇に置いておきながらも、直感(自分自身)が告げるものに耳を傾け、そこに価値を見出すことが可能となってくる、といった具合です。(これが、このリーディングのはじめに、「叡智のカード」で伝えられたメッセージが重要になってくる理由でもあります。)

今世でのあなたの性格の一面として、冒険家の面がうかがえます。その冒険好きな面を、真の自由を経験するという新たな人生に活かしてみてはどうでしょうか。この新しい生き方を、あなたが探検したいアドベンチャーと考えてみてください。探検するとなると、わくわくするものが他にもいろいろあるでしょう?その気持ちを、“真の自由”を探索するということに、活かすのです。とても面白い体験になるはずです。

バランスは、真の自由というものをみつけるうえで、不可欠な要素であり、これが今世での学びを達成するうえでも、必要になってきます。言うまでもなく、ここで、この学びを達成しさえすれば、未来世では同じ課題を繰り返す必要はありません。それゆえ、あなたの過去世は、この課題を学び終えるチャンスを、今に与えたのです。

叡智のカードも告げるように、今は確実に新たなチャンスが与えられている時期でありますし、これからどんどんそういったチャンスに遭遇できるよう、導かれていくことになると思います。
真の自由を手に入れるために計画された新しい人生を探求し、そして、これを全うできるよう、宇宙があなたに与えているチャンスを受け入れ、活用していけることを願っています。


長くなりましたが、以上、今世でのあなたの魂の目的にからめて、人生は、魂が計画してきたレッスンを学ぶ場であるということが、おわかりいただけたら嬉しく思います。ここから、あなたの過去世をみていくことにします。

今世のあなたにとって、一番重要な過去世は何か尋ねてみますと、フランスの牢獄にいる男性の映像が出てきました。ある特定の地域に生きた過去世があると、その地域に対する個人的なつながりを感じる場合があるようですが、もしかしたら、あなたの場合も、フランスという地や、牢獄、囚人 − 自らの意志に反して拘束されている人達に、何か格別に強い感情を抱くことがあったかもしれません。

このフランスで、捕らわれの身であったときは、フランス革命の時代のようです。あなたは、その時代、農民で、心ならずも拘束されていました。当時フランスで起こっていたことに賛同することができなかったというそれだけのことで、罪を着せられていたようです。

あなたは、正々堂々、自分の意見を表明しただけなのに、牢獄に収容されたのです。その結果、処刑されたことも視せられています。このとき、あなたは、28歳ぐらいであったと思われます。

このときの過去世をみてみると、現世との間にいくつか共通したテーマがみえてきます。あなたは、このときも男性、そして今も男性です。そして、自分をオープンに表現するという点において、過去世でのあなたは、確固たる意見を持ち、それを自由に表現していましたが、今世では、ご自分を表現することや、実際心の内に感じていることを述べることに苦労しています。また、過去世では、ただ自分の意見を持っていたというだけで投獄されたため、今世では、その過去世ででき得なかった自由な生活を保持するため、できる限りのことを全てやってきましたが、その結果、人との関係性において、親密な関係を築くことを、難しく感じていたりします。

フランスでの人生において、あなたは明らかに自信に満ちた人であり、とてもオープンに自分を表現していた人でした。今世では、これらは、そう簡単にはできていないようです。

このフランスでの人生は、かなり辛かったものであるように思えます。あなたは、絶対的な不正、不当を受けていました。これは、今世のあなたにとって、他者から暗黙の上、ひかれたルールや状況に抗うことが、なぜ大切だったのかを説く理由になるのではないでしょうか。

あなたにとって、今世の人生は、真の自由について、様々な側面から学ぶ機会を与えられただけでなく、過去世からひきつがれた痛みを癒していく場でもあるようです。魂もまた、そのときから根付いている感情、思想、信条などが、癒えることを望んでいるように思います。

あなたの魂は、今の人生、すなわち、魂が求める学び・経験を行うにふさわしい状況を、全て、完璧に、計画してきている ― このことを、心のどこかに覚えていてほしいと思います。

以上です。

このリーディングを通し、今世と過去世でのつながりを、何かお感じいただけるきっかけにしていただければ幸いです。もしかしたら、何か強く感じるものがあるかもしれませんので、フランス革命について調べてみるのもよいかもしれませんね。

あなたの魂の旅路と、今世での幸運を祈ります。
そして、あなたの魂の旅路にとって、とても大切なテーマである「真の自由」を、手に入れることができるよう、願っています。


マーク・ハーツホーン


 
 
 

ミディアム、スピリチュアル・カウンセラー

英国スピリチュアリスト協会、カレッジ・オブ・サイキックスタディーズにて、講師、ミディアムを歴任。現在は、故郷の英国西部地方を中心に後進の指導に従事する傍ら、世界各地で講演活動も行う。

 



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感動企画室ネオ・ルネッサンス|笑み筋体操インストラクタ 小野彰子・晏在雅子インタビュー
FILE01.
スピリッチャル・マザーズ林 成敏×shiro スペシャル対談
 
 





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